WordPressの仕組みとメリット・デメリット、静的サイトとの違い

WordPressって何?
  • WordPressを始めるにあたり、その仕組みを少しでも理解しておきたい。
  • パソコンの中でデータを作成するWebサイト(いわゆる昔ながらのホームページ)とどう違うんだろう?
  • WordPressを利用するメリット・デメリットを知りたい。

当記事では上記のような疑問を解決できるよう、できるだけ専門用語をかみ砕いて説明しています。

WordPressとは何か?

WordPressとはインターネット上でWebサイトに関わるデータやコンテンツを管理できるシステム(CMS コンテンツ管理システム)です。

簡単に言えばブログを更新できる機能。
このWordPressの機能を使うことで、HTMLやCSSといった専門知識がない人でもWebサイトやブログを作成・管理・更新することができます。

WordPress は PHP と MySQL をベースにした、無料で自由なオープンソースコンテンツ管理システム (CMS) です。世界一広く使われている CMS ソフトウェアであり、2019年5月時点でトップ1000万サイトの3割以上で使われています。また、CMS を使っているサイトのうちおよそ6割のマーケットシェアを占めています。

WordPress.org 日本語公式サイトより

WordPressと静的サイト(いわゆる昔ながらのホームページ) との違い

通常、Webサイトはローカル(パソコンの中)環境で、HTMLやCSSを書いてWebページを作り、FTPツールを使用してインターネット上にデータをアップロードすることでWebサイトが表示されます。

上述のWebサイトは静的なWebサイトと呼ばれることもあります。
静的なWebサイトの場合は、インターネット上に存在するHTMLファイルにアクセスすることでWebページが表示されます。

これに対し、WordPressは動的なWebサイトの種類に入ります。
WordPressサイトはリクエスト(ユーザーがアクセスする)ごとにデータベースに保存されているデータを取り出しWebページを表示します。

WordPressを使うということは、Webページの作成・保存・変更がすべてインターネット上にあるWordPressの管理画面にログインして行われるというイメージです。

WordPressと静的サイト との違い

WordPressとWebページが表示されるしくみ

WordPressとWebページが表示されるしくみ

WordPressの中で投稿した記事や設定内容はデータベースの中に保存されます。

ユーザーがこのページを見たいとアクセスすると、WordPressがこれに反応して「アクセスされたのは、このカテゴリのこの記事」ということでデータベースに情報を取りに行きます。

WordPressは取り出したデータを、テーマを経由してWebページを表示します。

WordPressのテーマとはサイトの外観(デザイン)の着せ変えができるテンプレートのようなものです。

テーマの中には、そのWebサイトの文字や画像、ナビゲーションメニューなどを、ページ内のどこに、どのくらいのサイズで配置するか投稿をどのように出力するのかといったルールが指定されているファイルがまとめられています。

このルールがあるおかげで、1つの記事を投稿すると、投稿ページ、投稿が属するカテゴリーページ、年別、月別の一覧(=アーカイブ)ページなど複数のページが出力され、リンク構造も自動的に書き換わります。

投稿記事や設定内容はデータベースで管理されているので、膨大な情報(記事数)であっても、ユーザーのアクセスに応じて素早く目的のページを表示させることができます。
ここがWordPressは動的なWebサイトに分類される部分です。

静的なWebサイトは、存在しているHTMLページに直接アクセスされることでページを表示します。
100ページのWebサイトであれば100ページ分のHTMLファイルが必要となりますので、制作の手間や変更があった場合の修正作業などを考えるとデータ管理も大変になります。

特に更新がない4~5ページ程度のWebサイトであれば、WordPressよりも静的なWebサイトの方がよい場合もあります。

以下にWordPressの主なメリット・デメリットを挙げてみました。
そのWebサイトに本当にWordPressの導入が必要かの検討材料にもなるでしょう。

WordPressのメリット・デメリット

WordPressのメリット

制作側のメリット
クライアント側のメリット
  • カスタマイズ性が高く、拡張機能も豊富で様々な機能を持つサイトを構築できる。
  • テーマ(テンプレート)で管理できるので、作業効率が各段にアップ。修正作業もスムーズにできる。
  • 多くの制作者間で技術共有されているため、制作者間での引き継ぎが容易。
  • HTMLの知識がなくてもWebページを作成・更新できる。複数ユーザーで分業も可能。
  • コストが削減できる。
    簡単な更新の度に外部の業者に依頼する必要がない。
  • SEO対策。
    作成したページへのリンクが自動的にでき検索エンジンとの親和性が高い。

WordPressのデメリット

  1. WordPressの記事投稿機能(ブロックエディタ)は独特の癖があるため、習得するのには慣れが必要。
  2. テーマごとに実装されている機能が異なるため、テーマを変えるたびに機能を把握しなおす必要がある。
  3. WordPressは多機能な分、想定外のエラーや不具合が起こることがある。
    これを解決するのには経験や専門知識を要する。
  4. WordPressは世界中で利用されているオープンソース(公開されている)のプログラム。
    利用者が多いこと、ソースコードが公開されていることから悪意ある第三者の標的にもなりやすいものである。
    そのため、セキュリティ対策とバックアップは万全にしておくのが重要。
  5. WordPress本体、テーマ、プラグインも常にアップデート(更新)をしているので、運営する側もこれに合わせていく必要がある。

まとめ

まとめ
  • WordPressとはインターネット上でWebサイトに関わるデータやコンテンツを管理できるシステムである。
  • 静的なWebサイトは存在しているHTMLページに直接アクセスされる。
  • WordPressはデータベース型(動的なWebサイト)でユーザーのアクセスに応じてページを生成する。
  • メリット・デメリットを把握してWordPress の導入を検討する。

このページでは初心者の方向けにWordPressとは何か?についてまとめてみました。

WordPressはどんな仕組みで動くのか?メリット、デメリットなど、少しでもイメージしていただけたら嬉しいです。

誰もが情報をインターネットで探す時代。

企業も個人も伝えたい情報を素早く伝えられ、HTMLの知識がなくてもコンテンツを提供していけるWordPressを使いこなすことで、情報発信の楽しみが広がります。

WordPressは「誰でも簡単にできる」とはいかないシステムで、難しいと感じられるかもしれませんが、技術を磨いて向上していく過程も楽しんで!仕事(=人生)をに活かしていきましょう。

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